保守主義とは(持続可能な福祉社会の捕捉)

持続可能な福祉社会の筆者の方の保守の説明が分かりやすかったので、まとめようと思っていました。が、非常にめんどうだったので、引用させていただきます。

保守主義の特徴

 保守主義の特徴は自由主義社民主義社会民主主義)と対比するとわかりやすい。独立した個人が自由に競争すればいいという自由主義にブレーキをかける意味では保守主義社民主義は似ている。保守主義は個人を共同体の方に吸収してゆく方向。社民主義は個人をベースに自由主義で失われた共同体を公共性によって回復しようとする。

保守主義の国家感

 保守主義は本来ムラ社会で完結するのが本来の姿で、本来は国家の介入を嫌う。ただムラの共同体が同心円を広げて国全体が一つになるという保守主義的な国家感というものがあり、日本もこれに当てはまる。地域や会社といった共同体が崩れ、個人が独立できないまま孤立し、繋がりを求める個人を国家が吸収する傾向が強まっている。

保守主義社会保障

 保守主義は家族や共同体の中の相互扶助が基本だから、国家による社会保障はできるだけ小さいほうがいい。自民党政調会長時代の亀井静香介護保険制度に関し「子が親を介護する美風を損なう制度は問題がある」と疑義を呈したことが象徴的だ。


 〜これに対して自由主義は自助がベース、社民主義は手厚い社会保障が特徴だ。〜

小泉と安倍

 小泉政治保守主義から自由主義への流れであった。安倍政権は市場化でばらばらになった個人のつながりを回復させようとしている。ただ日本が一つの共同体であった時代はいいが、複数の共同体と個人が乱立する現在の日本の状況で利害を調整するのは難しい。

保守主義とは何か 個人を吸収する共同体 広井良典千葉大教授 - Munchener Brucke
(一部注釈を入れさせて頂きました。)


上記の捕捉をすると

筆者(広井良典さん)はこのように用いています。そして著書では社会民主主義の立場から、政策を論じているのですね。


ん〜、アメリカは新保守だと思っていたのですけど、違うのかしらん。両方とも保守と呼ばれるけれども、政策面では似て非なるもので、むしろある部分では対立するものかと思ってました。
どうも自分の認識は保守主義自由主義が、ごっちゃになっていたのでメモ。(さらに言うと外交面も含めちゃってたので、タカ派ハト派とごっちゃになってた。)


近代史は要勉強だな。