いじめの根を絶ち子どもを守るガイド
いじめの根を絶ち子どもを守るガイド―親と教師は暴力のサイクルをいかに断ち切るか
- 作者: バーバラコロローソ,Barbara Coloroso,冨永星
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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ん〜、翻訳本は読みづらい。なんかアメリカの文体って慣れないなぁ。。やたら細かくいじめの例を挙げるのだけど、それが読むリズムを遮って疲れる。ナショナルジオグラフィックを読んでいても同じことを感じるので、向こうの特徴なのかな。
この本は「いじめっ子」「いじめられっ子」「傍観者」の3パターンにわけて、いじめを分析している。
傍観者というのはいじめを認識していて何もしない子のこと。実は新しい考え方では決してない。いじめについての答申(中教審か文部科学省かは失念)においても指摘されている。
ただ、優れている点は解決策を明示していること。参考になります。
本を読んで考えたが、クラスにおいては担任が
- 何をしたらいじめなのか。
- いじめをしたら、担任としてどのように対処するのか。
この二点を明示することが大切だろう。
1については、この本でも書かれている通り、傍観者にも罪があるのだということを予め言う必要がある。「いじめを見ているだけの人にも罪はあります。」なんてきれいごとではなく、傍観者がいじめっ子にいじめの暗黙の了解を与えているのだということを認識させる必要がある。傍観者がいるからこそ発生するいじめも多い。
2については、具体的に決める必要がある。そりゃ、当然。「断固として対処します」じゃ駄目でしょ。
いじめは確実に起こりうる。ただ、起きにくい環境を作ることは可能だろう。
や〜、まぁでも、考えれば考えるほど難しい。