東京五美大連合卒業・修了制作展

東京都美術館
本当はオルセー美術館展へ行って、ギュスターヴ・モローの「ガラテア」でも見て来ようかと思っていました。
ところが、いざ都美術館へ行ったら休室。
隣を見たら卒展を開催していたので見てきました。


まぁ、気恥ずかしいものです。
なんだろ〜。数年前は自分もあそこに居たのだなぁなんて感慨深くて。


今思うと、美大、しかもファインアートっていう空間は生温くって生温くって。
皆が夢を抱いていて、それに邁進しているっぽいのだけど、かといって現実を直視しているとは言いきれない。一般の大学生がスーツで就職活動をしている時期に、「みんな同じようなスーツを着てるのなんて気持ち悪いよな」とか言っちゃう奴がいたりして。そのくせ、そういうのに限って自分の行く末は何も見えていなかったりする。
感受性豊かで悩み多き学生なのだけど、悩みを抱えることだけで満足している。そして、消化されていない自分の悩みを、第三者に見せつけて、作品なんだと主張する。もしくは、自分の性的な部分をさらけ出して、他人に違和感を与えるような。


以上、自戒を込めて。
まぁ、僕もそういう部分がありました。さらには、すんげぇ適当でいい加減な、絵を描くのが嫌いな学生。


・・・でもね。
見るほうが青臭さに恥ずかしくなる。または、一途な勢いに温かな気持ちになる。それが若さ故の良さなんだと思います。ん〜、そんな感想なんだけど、ナニかな。