ナイロビの蜂

ナイロビの蜂 [DVD]

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「ナイロビの蜂」遍在する妻 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
あらすじは↑こちらを参照すると分かりやすい。


ナイロビの蜂を見た。すごく悲しい映画だった。
正直、映画の展開は現実ばなれしていて、いただけない部分も多い。
しかし、枢軸側が完全な悪人ではなく一人ひとりがある役割を演じているだけであり、少しずつ罪悪感も覚えている(みたいに見える)ところがリアルだと思う。きっと、多くが関わることによって、罪の意識は薄らいでしまうのだろう。そういうもんなんだろうな。それが世界を歪めている要因の一つだろう。(当然、俺らも一役買ってしまっている。)


最初に「悲しい映画」と書いた理由は、アフリカの現実を淡々と映している点だ。
過去の大国における植民地政策の遺産として、いまだアフリカは貧しいまま。国境なんて直線だし、おかげで民族間の紛争も絶えない。各国のODAもアジア中心で、アフリカには回らない。ひも付きとか、国益を念頭に置いてODAを撒くの、止めよ〜よ。


結局、この映画の主役は子どもたちだと思う。
素晴らしい笑顔の子や、病気の子どもたち、物乞いの子どもたち。多くの顔が印象に残る。