ヘドウィグ&アングリーインチ
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東ベルリンで男の子として生まれたヘドウィグは、恋した米兵と結婚し自由の国アメリカに渡るため性転換手術を受ける。だが手術ミスで、彼の股間には“怒りの1インチ(アングリーインチ)”が残ってしまった。
渡米はするも、肝心の夫はヘドウィグの元を去っていき、失意の中、ロックバンドを結成。次に恋した17歳の少年トミーにまたもや裏切られ、さらに自作のオリジナル曲を盗まれてしまう。
トミーはヘドウィグに教えられた技術とその曲で、全米No.1のロックスターとなる。ヘドウィグと彼女のバンドの、トミーを追いかける全米巡業生活が始まる。
↑こんな内容です。話の内容としては、前半は分かりやすいが後半は見づらい。なんかエヴァンゲリオンの内面描写を彷彿とさせるのです。
映画というよりは、むしろPVだなぁ。品はないので人を選ぶでしょう。
ヘドウィグのライブシーンは本当に格好いいと思う。なんだろ。見ていて自然にリズムをとっている感じ。体が動いてしまうのですね。
ただ、まぁ僕の感覚もあてにならないっちゃならないんですけど。
実は映画を見るよりも先に、サントラを持っていたので公平な判断は出来ないですね。思い入れのある曲だから、ライブシーンは本当に良かった。
元がミュージカルなので、劇中で歌われる歌詞には意味があって、ヘドウィグの半生や思想が描かれています。全ての曲を通して、過去の情景やヘドウィグの心情の移り変わりが表されていて、非常に不思議な感覚でした。
ロックを聞いてるのに、歌詞に内容がちゃんとあるんだもの。←偏見です。
歌詞の情景が、イラストで再現されるのも素敵な演出だと思いました。「origin of love」なんてすげ〜良いよ。
映画は未見の方でもサントラをお勧めしたいとこです。さっぱり聞き飽きないんだよなぁ。。まぁ、当然好みによりますが。
- アーティスト: サウンドトラック
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話の筋が弱い映画ではありますが、それにしてもヘドウィグと、バンドメンバーである夫、イツハクとの確執が理解できなかったです。なんか全編通して、理由も分からず仲が悪いんですよ。
途中でイツハクが涙ながらに「お前は私を精神的に虐待して支配しているんだ!」とか「もう解放してくれ!」とか訴えるんですけど、いやいや分からんよ、と。
ですが、ネットで調べて納得。編集時にカットされてしまったシーンがあるのだそうです。
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う〜ん。このシーンがあれば話ががっちり噛み合うのに。残念。
むしろトミーは脇役にしといて、ヘドウィグとイツハクの再生の物語にすれば良かったんじゃないのかなぁ。それじゃないと最後のイツハクと、ヘドウィグのシーンの意味が分からないよ。