最終兵器彼女
- 作者: 高橋しん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: コミック
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賛否両論あるけど、主張するということは大切です。
「それでもぼくらは恋をしていく」というフレーズに騙されがちですが、こいつは恋愛漫画ではないと思います。作者が、二人の恋愛という形を借りているだけなのではないかなぁ。
正直、主人公の思いは描写が薄っぺらくて共感しきれないし、戦争描写もなんか軽くて中途半端。ただ、作者の主張や思いの強さは全編通して漂っていて、そこに感じるものがある。
戦争などの極限状態では、個人に残されていることは、恋をするようなささいな事柄だけだということ。広くとらえると、自分に近しい人達を大切にするような人間的なことが、実はすごく大事なんだということ。当たり前だけど、そんな主張なんだと思います。
戦争なんてそんなものすらも奪って行くんじゃ。このやろ。
なんか実写映画化されるけど、失敗するような予感しかしないね。